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第19回 べとべとの鼻水、お顔も服も汚れて困りもの。でも鼻水だって必要なんです!その2

[2022.03.28]

前回のお話では困りもののお子様の鼻水にも意味があり、カーペット掃除のコロコロであり、界面活性剤の役割で粘膜・お肌ツルツルに一役買っていることを説明しました。

今回もう一つ、鼻水には役割があります。ご家庭にある界面活性剤の代表例は洗剤です。食器や手を洗う時に界面活性剤を使えばきれいさっぱり汚れが落ちます。これも界面活性剤の効果の一つです。現在スギ花粉、ヒノキ花粉が猛威を振るっていますが、花粉症の人の鼻水はどんな鼻水でしょうか?水っぽいサラサラの鼻水が出てきませんでしょうか?手を洗う時にボトルから出した石鹸は粘性が高く、ベトベトしています。これでは手が洗えません。水を足して適度に希釈して手を洗います。鼻水だって同じです。界面活性剤である鼻水に水を足してサラサラにすればきれいさっぱり花粉を鼻の粘膜から洗い流してくれます。鼻の粘膜はすごい働きを持っていますね!

一方で風邪症状、花粉症、鼻水の出る病気の時に鼻づまりは大変困った症状です。粘性が高く、色付きの鼻水は鼻水に含まれる界面活性剤・ムコ多糖類を栄養にバイ菌が数を増やしている鼻水と言っていいでしょう。もちろん透明な鼻水にもバイ菌はいますが、バイ菌の種類と量が違うということです。鼻づまりで口呼吸となれば、せっかくのコロコロの意味がなくなり、口から直接肺にいろんなものが侵入しています。鼻づまりで口呼吸となった時は速やかに医療機関で処置や処方が必要になるときとお考え下さい。

出る鼻水は吸い取ればオッケー!出ない鼻水こそ注意が必要です。

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